
わたしたちは時に宇宙との一体感を感じ、愛と喜びの存在となりながらも、
一瞬にして真逆ともとれる絶望感にさいなまれる瞬間があります。
こんなにもふり幅のある人間にどうして生まれてきたのか、
なぜ幸福感のみ感じられる存在にはなれないのかと絶望する瞬間があります。
しかし、わたしたちはその感情のすべてが一元のものであり、すべてが一つの源から発生したエネルギーであることを理解している。
理解と腹落ちの違いは、これを今この瞬間の肉体と精神で実感し、実践できるかどうかです。
わたしたちは時に、「自分とは全く別の存在」になろうともがき苦しみます。
感情は常に最高潮でなければならず、宇宙との一体感を常に感じられるという、自己解釈の高次元を目指してしまうのです。
しかし、わたしたちの中にはすべてが備わっており、光と闇、ポジティブ・ネガティブといわれる両側面を常に保持しています。
生きることとは、多くの選択肢から一つを選ぶことであり、それは事象にばかり目が行きがちですが、本質は感情の選択に他ならないのですが、
重要なことは感情は感情(人格)であり、感情には感情(人格)があることを忘れてはいけないということです。
ネガティブな感情が無視された場合、ネガティブな感情(その感情を保持している自分の中の人格)はどのような感情を抱くのかを想像してみてください。
わたしたちは感情に対しても、ひとりの大切な人と接するように接することが重要なのです。
Contents
ネガティブな感情とポジティブな感情の比較表
| ネガティブな感情 | ポジティブな感情 |
|---|---|
| 不安(未来への恐れや心配) | 安心(心が落ち着き、安定している) |
| 怒り(理不尽さや不満による苛立ち) | 喜び(楽しく、幸福感を感じる) |
| 悲しみ(喪失感や絶望) | 感謝(何かに対してありがたい気持ち) |
| 恐怖(危険や未知への不安) | 勇気(困難に立ち向かう強さ) |
| 嫉妬(他人との比較による劣等感) | 自信(自分を信じる力) |
| 絶望(希望を見失う感覚) | 希望(未来に対する前向きな期待) |
| 罪悪感(過去の行動への後悔) | 愛(無条件の優しさや思いやり) |
| 孤独(誰ともつながっていない感覚) | つながり(他者との絆や共感) |
| フラストレーション(思い通りにならない苛立ち) | 達成感(努力が実を結び満たされる) |
| 無気力(やる気や意欲が湧かない) | やる気(何かを積極的に取り組む意欲) |
こういったすべての感情に人格が付随していることを意識することで、それぞれの感情に対して良し悪しではなく、彼ら(感情たち)とどのように関わるかが重要だということに気づくきっかけとしてみてください。
平穏に暮らしたいという願望の罠

わたしたちは時に、感情の波に苦しめられ、 「心穏やかに、感情の波のない暮らしをしたい」 という強い願望を抱きます。
確かに、感情のふり幅が大きいと、それに翻弄されることも多く、 「こんな波がなければ、もっと楽に生きられるのに」 と思うこともあるでしょう。
しかし、その願いの本質を見つめると、そこには 「わたしとは全く別の存在に変わりたい」という思考 が隠れています。
1. 感情の波がゼロの人生とは?
もし、本当に感情の波がまったくないとしたら、それはどのような状態でしょうか?
✔ 喜びもなければ、悲しみもない
✔ 怒りもなければ、ワクワクすることもない
✔ すべてがフラットで、淡々と時が過ぎていく
それは、一見すると「穏やかな生き方」に見えるかもしれませんが、実は 「生きている実感がない」状態 でもあります。
感情とは、人生そのもの。 喜びも、悲しみも、怒りも、驚きも、それらがあるからこそ、「生きている」という実感が生まれるのです。
2. 平穏=感情がなくなることではない
「平穏に暮らしたい」という願望の落とし穴は、「感情の波をなくせば、楽になれる」 という思い込みです。
しかし、本当の平穏とは 「感情がなくなること」ではなく、「感情があっても、それに振り回されない状態」 です。
💡 感情の波があっても、そこに沈まずにいられること。
💡 感情をコントロールしようとするのではなく、その波に自然に乗れること。
例えば、海に浮かぶサーファーを想像してください。
波を消すことはできませんが、波にうまく乗ることができれば、それはスリルと楽しさに変わる のです。
3. 「波をなくしたい」ではなく、「波と共存する」生き方へ
感情の波と共存するために、次のような視点を持つことが大切です。
🌊 ① 感情は「敵」ではなく「道しるべ」
→ 怒りや悲しみは、自分が大切にしているものを教えてくれるサイン。
→ ワクワクや喜びは、自分が本当に望んでいる方向を指し示してくれる。
🌊 ② 「ネガティブ=悪」という思い込みを捨てる
→ ネガティブな感情があるからこそ、ポジティブな感情が引き立つ。
→ すべての感情は、陰陽のバランスを取るために必要なもの。
🌊 ③ 「今の感情はずっと続くわけではない」と理解する
→ どんな感情も、天気のように移り変わる。
→ 「今はこの感情の時期なんだな」と俯瞰するだけで、心が軽くなる。
4. まとめ:本当の平穏とは?
✔ 「平穏=感情の波がゼロ」ではなく、「波があってもそれに流されないこと」
✔ 感情のふり幅を敵視せず、それを受け入れ、活かしていくこと
✔ 波をコントロールしようとするのではなく、波と共存し、乗りこなすこと
「平穏に暮らしたい」という願望が生まれたとき、それが 「今の自分を否定する思考」 になっていないか、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
感情の波があるからこそ、人生は豊かで、深く、味わい深いものになるのです。

